2017/12/07 19:24

前半の記事はこちらです。

音楽で主張しながら調和を見出す。

それが崩壊した時は…。

 演奏する時に他の人を意識することはあまりないです。どこかでみんなそれぞれのやり方で音楽で主張をして調和を模索していく。最初から合わせて行こうという感じではないんです。メンバーみんな生活はバラバラだけど、音楽としてはそれぞれ成り立っています。

 でも、それぞれに好きにやっていて、たまにどうしようもなくなることがあるんです。演奏が崩壊した時には、僕自身が拾っていくんです。でもそういうのが逆に面白い。

 

CDには不向きなバンド。

でも、録音として残ることに満足している。

 今回『why?』のレコーディングに関して、CDは収録時間が決まっているので、ボツにした曲もあります。表現しきれないこともあるので、パッケージとしてどう収めるのか考えました。正直、CDには不向きなバンドだと思います。なので、普段のライブのやり方とは違うやり方でレコーディングしました。ライブでアドリブの順番を決めることはないですが、今回は決めました。尺は決めないんですけどね。レコーディングでは、終わりに向かわせるように仕向けたり、コントロールできる範囲でコントロールしました。それで崩壊することもあるんですけど。

 「why?」というタイトルは、メンバー田原さんのアイディア。基地をはじめ、沖縄の問題に対して「なんでよ?」っていう感じでつけました。

 メンバーは満足していますよ。ライブでは音が出た瞬間に消えますけど、録音は残りますから。今回の録音で、技術的なことも含めて表現しきれていないことに気がついたりして。僕自身は、今やっていることはやれたと思います。

 

 これからは、沖縄だけではなく、外にも出て行きたいという。また、これまで行ってきたジャンルを超えてコラボレーションにも意欲的だ。ジャズという枠に収まらない”未曾有のオーケストラ”のこれからに注目していきたい。