2020/08/25 17:42
昨日、台北から「台北音楽散策 / TAIPEI MUSIC MAP」が届きました。観光地や飲食店を集めたガイドマップは多いですが、台北の音楽文化にフォーカスしたガイドマップは初めて見ました。全て日本語です。発行元は、台湾の行政院の文化部で、企画制作はTaiwan Beats。Taiwan Beatsは、台湾発のポップミュージックをウェブ経由でプロモーションするプラットフォームです。
「台北音楽散策 / TAIPEI MUSIC MAP」のに関わった John Huangとは、昨年バンコクでの音楽カンファレンスで同じセッションに登壇しました。2月、沖縄でのカンファレンスにも招いたのですが、コロナが猛威を奮いつつあり来ることはかないませんでした。
この紙面では、大小のライブ会場やアートスペース、レコードショップ、カフェやレストラン、バーなどが紹介されています。どこかの街に出かける時、こうした情報はネット経由で得ることが多いですが、こうした印刷物としてあると、とても便利だと改めて感じました。リンクを一つひとつ辿るのではなく、地図を広げると、一眼でその全体像が浮かび上がるというのは、非常にありがたく、手元に残るのは嬉しいです。
現在のコロナ禍で国際間の移動もままならない中、海外にターゲットを絞ってこうしたプロモーションを行うという慧眼に、台湾のコロナ対応にも通じる素晴らしい戦略性を感じます。どこかに出かけることへの飢餓感を抱えた人たちは、この地図を手にとった時、事態が収束したら、きっと台湾行ってみようと思うはずです。
紙だけでなく、当然webとも連動していますし、その先には旅行プランも準備されています。
紙媒体を入口に、きちんと出口まで準備・設計する。当たり前のことですが、なかなか難しいことです。音楽の街コザ、あるいは、音楽の島沖縄から、こうした形で情報を発信するということは非常に有益なのではないかと思います。関係各位にぜひご検討いただければと思います。
「台北音楽散策 / TAIPEI MUSIC MAP」、大量にお送りいただいたので、ミュージックタウン音市場受付と、桜坂劇場に設置しています。ぜひ手にとってみてください。