2017/11/14 08:41
『Music from Okinawa2018』へのコメント、5人目にご紹介するのは、編集者/ライターの川口美保さんです。
歌はいつも時代とともにあるから、いま沖縄でリアルタイムで生まれてくる音楽に耳を傾け、身体を揺らすことは、いまの沖縄を知るための最高の手段だと思う。あまりにもそれぞれ違う、色鮮やかな音色と歌声の数々は、様々に混じり合ってきた歴史と文化がいまに繋がっているという証。いま、沖縄の音楽は、「沖縄」という一言ではとても括れない。あらゆる多様性を含んだ沖縄の姿がこのコンピレーションから見えてくる。なのに、どの音源からも、この土地のリズムと海風のメロディが鳴り、島のメッセージと叫びと祈りが聴こえてくることもまた、沖縄の姿を見るようで、心震えるのだ。
川口美保(編集者/ライター)